いろんな花が咲いてます
梅、桜、桃、ハナミズキ、藤・・・
と様々な花々が愉しませてくれたあと
今、信州小諸ではアヤメとニセアカシアの花が見頃です
何れ菖蒲か杜若
”いずれ アヤメ か カキツバタ”
[意味]
どちらも優れていて、選択に迷うことの例え。
平安時代末期
源頼政が鵺退治の恩賞として
頼政が一目ぼれして三年間手紙を送り続けた
鳥羽院の女官である菖蒲前(あやめのまえ)を譲り受けたときの
エピソードからきているそうです
手紙を送ったことが鳥羽院にばれ
鳥羽院は菖蒲前に事情を聴くも顔を赤らめるだけ
鳥羽院は頼政を呼び出し
菖蒲前の美しさだけで慕っているのか本気なのか試すこととなります
菖蒲前と年恰好、容貌のよく似た12人の美女に同じ着物を着せ、
頼政に菖蒲前を見分けて二人で退出するように申し付けます
頼政は、鳥羽院の御寵愛の女房を申し出ることができようか
ちょっと顔を見ただけなのに見分ける自信もない
もし間違えれば、末代までの笑いものになってしまうと困りはてて詠んだ歌が、
「五月雨に 沼の石垣水こえて 何かあやめ 引きぞ患(わずら)う」
五月雨で沼の石垣から水があふれるほどに昂ぶり、
いずれが菖蒲かわからず、引き抜くのをためらううちに病みついてしまいそうです
鳥羽上皇はこの歌の見事さに感心し
自分の女房の菖蒲前を頼政の嫁として下賜するという話が元になっていることわざのようです
アヤメ、ショウブ、カキツバタの見分け方
私の場合は美しさで選択に迷う以前に
アヤメ、ショウブ、カキツバタの違いに迷います
簡単には以下の見分け方があります
とすると
小諸周辺地域は全国でも有数の乾燥地帯
よく見かけるこちらはアヤメ
浅間山バックの黄色も薄紫もアヤメ
自宅庭の真っ白もアヤメ
手前味噌ですが、自宅の真っ白なアヤメが一番キレイに思います
ではこれは
花札のアヤメ
アヤメもショウブも「菖蒲」と同じ漢字を書きますので
分かりづらいです
でも先ほどの法則からいきますと
水辺に咲いてるのであれば「カキツバタ」
花弁の中心が白なので「カキツバタ」
さて「アヤメ」「ショウブ」「カキツバタ」
どれなのでしょうか
ここで
”いずれ アヤメ か カキツバタ”
美しいことには変わりはないで納まってしまうのです
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